3月11日 震災直後その3



当日の事がだらだらと長文になっています。
今日で11日は終わる予定です。
暫しお付き合いをお願い致します。



震災直後その3


夕暮れが刻々と迫り、部屋の中にいても寒さが堪えて来ました。
子供達にもう一枚上に羽織るものを用意し
私もダウンの中にセーターを一枚、靴下も一足重ねました。



目を凝らしてよく見ないと、顔の判別がつかなくなってきた頃
まさかの家人が帰ってきました。

午後から東京出張と聞いていたので、今頃は新幹線に缶詰かな
と思い込んでいただけに、嬉しい帰宅でした。

家人の顔を見て、心が少し軽くなりました。

帰ってきてくれて本当にありがとう。


さすがの息子も今日は素直に嬉しそう。
早速、地震が起こった時の事を中学生二人が話しています。

家人によると、どうも街中は車が大渋滞を起こしていて
二進も三進も動かない様子。

災害時、娘には夕方になったら絶対に歩かず学校なり
避難所で一夜を明かすように言っていたので、
今日中の帰宅はないと判断。
私達も無理に動かず、夜が明けるのを待つと決めました。



そう決まれば、さっさと食べて布団に入るのが一番。
何しろ寒いのです。
夕食にしました。

レシピブログにも参加しているので、思いだせる範囲で
その日に食べたものを書き出したいと思います。




3月11日 夕食

冷凍の生味噌ラーメン
にらまんじゅう
かぼちゃ味の乾パン
水・・・各自ペットボトルを決めて名前を記入。


お風呂場の水だけがほんの少しちょろ・ちょろと出ていたので
今ならラーメン鉢がざっと洗えると思い、ラーメンを作りました。

こってり味噌味に加え、ねぎやチャーシューも入っているので
食べ盛りの中学生二人もそこそこ満足。
アツアツが何よりのご馳走でした!

にらまんじゅうはフライパンのまま食卓にだしたような・・・
足らずは乾パンと水でお腹を膨らませてもらいました。

デザート? にキシリデントガムを配りました。



布団に入る前にコップ半分の水で口をゆすぎ
とりあえず寝る前の身支度完了。
私は気休めに化粧水を顔にふりかけてみました。


もちろんラジオはつけっぱなしです。
窓際に明かりを置いて
人の気配が感じられるようにしておきました。

あまりに寒いので、寝始めは皆コートを着たまま布団へ。
毛布と布団の上から、夏がけとタオルケットまでかけてみましたが
どうにも寒くて仕方がありませんでした。

まだ七時過ぎだったように思います。


「こんな早くに寝られねー」
とのたまっていた息子は、3分としないうちに寝息を立て始めました。

彼は余震にも負けず勝ち続け、そのまま朝までぐっすり。
そして翌朝の第一声が

「やっぱよく眠れなかったー」

彼は平和です、さすが下の子です。



遅くに友人が娘さんの安否確認に訪れました。
直ぐに職場に戻らなければいけないとか。
Aちゃんの顔を見て安心し
私達に何度もよろしくと頭を下げ戻っていきました。

ラジオからは辛いことばかり・・・

でも、こうやってお互いの無事を実際に確認する度に
少しずつ少しずつ落ち着いていったように思います。



明けない夜はない


一晩中ラジオを聞いて
何度も寝返りを打って

ようやく白々と夜が明けてきました。